〈特許とは何か〉
そう題打つとまるで講釈を垂れるような風情ですが、一般的にどうのこうのという話をしたいわけでは決してありません。
前回『特許違反に潜む、企業の責任問題』というコラムを書かせていただきました。
今回はそこに書ききれなかった部分として、補足になります。
企業の責任問題として取り沙汰される可能性や場合によっては大きな賠償問題にまで発展し、少なくとも誰もが良い心証を抱かない行為であるとさせていただきました。
その一方で、私たちUDエスカレーターとしての特許全般に関する意識は攻撃的に、あるいは高圧的に、持つもの持たざるもの、というような類いのペナルティをベースとした考えでは全くないのです。
むしろ正しい知識で正しく施工され、UDマークが日本中のエスカレーターに拡大する事が望みです。
だからこそ、中途半端なやり方、あり方で行われることがエスカレーターを保持する施設側においても、利用される方々においても、データや実績を結果的に無視する形になりかねないということが許せないのです。
特許においては、あくまでも上記のように施工したエスカレーターに関わる全ての方に対する責任として、信用を預かる覚悟なのだと認識しています。
〈改めて、UDマークとは何か〉
何度もコラムや広報媒体等でお伝えはしてきましたが、弊社が特許を持ち、自信を持っておすすめさせていただいておりますUDマークとは何なのか。
まず、エスカレーターのハンドレール(手すり)が対象となります。その手すりに特殊なシートを貼り付けるのです。
このシートが500kgの圧力や摩擦に耐える実験を通り抜け、抗菌素材でできた優れもの。
そして、そこへUDマークを印刷します。
このマークはシートの色とのコントラストで目立つようデザイン・設計を施設に併せて行います。
いよいよシートにUDマークが印刷されますと、そのシートは驚くほど目立つことに。
ですからそのマークとマークの間に広告を印刷することで、企業としての宣伝や告知・啓蒙活動を行うことが容易となります。
今で言えば「ソーシャルディスタンス」のような、終息を確実に目指したい新型コロナウイルスへの対策文言ですね。
こうした視線導線としての考え方だけでなく、そもそもの物的質的な根拠を正しく取り込み、次へ次へと生かしているUDマーク。
今後は大学や知識の明るい方々と協力関係を築き、より強固な安全性とその上で導入いただける企業への高い広告効果とを両立していけるよう努めてまいります。
